静岡でCoderetreatを開催しました

この記事は、静岡 Advent Calendar 2019 の15日目の記事です。

私がサインアップしたときはあまり埋まってなかったのに、完走できそうです。なんかこう、じわじわと埋まっていくのがいい感じ。

さて、クリスマスまであと10日の今日は、静岡でCoderetreatを開催したお話です。

Coderetreatとは?

Coderetreatとは「仕事での"終わらせなければならない"というプレッシャーから解放され、ソフトウェアの設計や開発の基礎を徹底的に練習する」イベントです。

こちらは本家サイト。

コミュニティベースで運営されており、今年はなんと10周年!

Global Day of Coderetreatといって、1年に1回世界中でCoderetreatが実施される日があります。静岡でもこのイベントに合わせて(実際は1週間早かったけど)開催することにしました。

イベントの内容はとてもシンプルです。

  • 1セッション45分
  • 1日5〜6セッション
  • 毎セッションペアを入れ替え、ペアプログラミング
  • 毎セッションコードは削除
  • お題はコンウェイのライフゲーム
  • 言語はなんでもOK

イベントをホストするには、ランチやおやつを用意するとか、ランチにはピザを出すな(健康的な食事を提供)とか、参加者に負担させないとか、いろんなルールがあるんですが、すべてサイトに書かれている*1し、基本的には参加者主体のイベントなので、とても学びが多いわりには、ホストするハードルは低いイベントです。

ただ、参加者としてはめちゃくちゃ疲れます。

静岡でやろうと思ったきっかけ

これは完全に思いつきです。

「そうだ、京都へ行こう」ばりに、「そうだ、静岡でCoderetreatやろう」とお風呂に入りながら思ったのでした。

思いつきではあったのですが、もともと静岡出身で大学まで静岡にいて、就職後は県外で今年静岡に帰ってきたので、なにか静岡でやりたいなと思ってはいました。そうしたときにCoderetreatは開催のハードルもそこまで高くないし、とても楽しいイベントだし、Global Dayも近いし、ということだったと思います(脳内的に)。

とはいえ、こっちでのコミュニティ関係の知り合いが少なく、どうしたもんかなぁと思っていたところ、ある団体で少し関わりのあった松永さんにお声がけさせていただき、有難いことに乗り気で進めていけることになりました。

スポンサーへの提案資料とか、ランチの手配とか、会場の手配の連絡とか、松永さんが進めてくださったので、私は当日ファシリテータをやるぐらいで、こんな楽していいのかな、というぐらい楽でした...この場をお借りして感謝します。松永さん、ほんとにありがとうございます!!!(泣)

当日の様子

当日は11名の方が参加してくださいました。全員が初めての参加で、エンジニアからデザイナー、高校生から社会人、玄人からビギナーまで、多様性があったのもよかったし、人数的にも6ペアできたので、多すぎずもなくちょうどよかったかなと思います。

当日の様子は、実はTwitterのアカウント(@cdrt_shizuoka)がありまして(あまり周知しなかったのは反省。来年も開催すると思うのでフォローしてください!)、こちらに載っています。

最初はどのように進めていっていいか分からずみなさん不安そうでしたが、セッションを重ねていくごとに慣れていって、楽しそうにペアプロされていたと思います。

各セッションのふりかえりにはFun Done Learnを使いました。こういうイベントのふりかえりに、Fun Done Learnは最適ですね。付箋にセッションの回数を書いてもらっているのですが、少しずつDoneが進んでいったり、Leanが増えていったり、セッションを重ねるにつれて、みなさん学んでいる様子がわかります。

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アドベントカレンダー1日目の@hota1024さんがCoderetreat参加をきっかけに、ライフゲームのライブラリを公開してくれました!少しでも何かのきっかけになれたのなら嬉しい限りです。

開催して思ったこと

来年もやりたいです。というか、やります。

それはそれとして、このあとの懇親会で出てきたのが「教育の機会が圧倒的に足りない」という話。静岡(市内)でも勉強会やコミュニティはあるけど、エンジニアはあまり外に出てこないようです(車通勤とかの理由もあるかも)。

今回、開催するにあたっても集客が不安で(松永さんに脅され教えてもらった)、少し意識して個人のFacebookやTwitterには上げてたのですが、私の静岡での人脈がないこともあって、そこまで広げることはできなかったな、という思いはあります。そもそもこういうイベントがあることを知らない、という話もありました。

なので、今後やっていきたいと思うことは2つ。

あまり言語に偏らないこのようなイベントや勉強会を開催する、周知のために輪を広げる。

今のところ、私の観察範囲では言語系の勉強会は多いのですが、言語によらない勉強会やイベントが少ない印象です。言語系のイベントはそれはそれで良いのですが、もう少し広くエンジニアだったり、デザイナーだったり、IT関連の働く環境というか、技術などに焦点を当てたいなという気持ちがあります。

と思っていたら、@yabecchyさんや@secondarykeyさんが、アドベントカレンダーの企画で静岡の勉強会についてまとめてくださいました。

なるほど、静岡の勉強会にもこんな歴史があったのですね。全く知らなかったので勉強になります。昔は言語系でない勉強会もあったんだなー、ということを踏まえつつ、無理のない範囲で何かやっていけたらいいな、と思っています。あとは、今ある勉強会にお邪魔させてもらいつつ、輪を広げていけたらいいなと思います(すでにある輪があればそこに入れてもらいたい)。

教育の機会に関しては、私自身ができることもあるし、誰かを呼んでくることもできるのかな、と思います(東京とか関西の方々にぜひ静岡に来て欲しい!)。

というわけで、私にとって今回のCoderetreatは、次にやるべきことが見えてきた大事な機会となりました。

さいごに

今回メインスポンサーを引き受けてくださったNPO法人ふじのくに情報ネットワーク機構様、 おやつスポンサーを名乗り出てくださったGeolocation Technology様しずおかオンライン様イプリオ様、ありがとうございました。来年もぜひよろしくお願いします。

ほとんど何もしなくても良いほど、いろいろと進めてくださった松永さん、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします!

当日スタッフをしてくださった静岡オンラインのみなさん。気配りが素晴らしくて、お陰で参加者のみなさん快適に過ごせたと思います。ありがとうございました!

最後に、参加してくださったみなさま、初めてのファシリテーターで足りない面もあったかと思いますが、休みの日にも関わらずご参加いただきありがとうございました!!

明日は、t2-kobさんによる『静岡でCoderetreatに参加してきた話』です!楽しみ!!

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おまけ)実は一番大事なランチとおやつ

ランチ。めっちゃ美味しかった。ばえる。 

 おやつ。

 

*1:翻訳してくれているものもあるよ https://gist.github.com/kompiro/8487288